近視|岡山県岡山市中区の眼科なら高島眼科|白内障手術

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近視

近視とは?

近視(近視眼)は、近くのものははっきり見えますが、遠くの物がぼやけて見える状態です。
目はカメラのような構造になっており、色や形を光の情報として取り入れます。角膜は光を眼球内に取り込み、光を屈折させる働きがあります。水晶体は遠くや近くのものが見えるようにピントを調節します。網膜は眼球の内壁の部分で、ここで像のピントがあい、情報を判別しています。
近視は、眼球の形が通常より前後方向に長くなって、目の中に入った光のピントの焦点を結ぶ位置が網膜より前になっている状態です。そのため、ぼやけてしまうのです。近視は疫学データの蓄積から、将来目の病気になる率に与える影響が大きいとわかっています。

近視の症状

  • 遠くの物がぼやけて見える:黒板の文字が見えにくい、道路標識が読めないなど
  • 目を細める:遠くの物を見るときに目を細めることで、視力を補おうとする行動がみられます。
近視の診断は、視力検査や屈折検査などを通じて行います。

近視の原因とは?

遺伝と環境の両方があります。

1. 遺伝的要因:
親族が近視である場合、子供も近視になる可能性が高くなります。遺伝的要因の場合、眼の形状や屈折特性に影響を与えることがあります。小学校に入る前からの強い近視は、遺伝の要素が強く影響している場合も多いです。目の病気を合併しやすい病的近視や、近視以外の病気が隠れている場合もあるため、早期に受診することが望ましいです。

2. 環境的要因:
長時間の近距離作業(読書、パソコン作業、スマートフォンの使用など)は近視のリスクを高めるとされています。特に幼少期から青年期にかけて、長時間にわたる近距離作業は眼球の成長に影響を与える可能性があります。一般的な近視は単純近視と呼ばれ、小学校入学後から見つかることが多いです。

3. 生活習慣:
屋外活動の不足も近視の進行に関連しています。自然光を浴びることで眼の成長を正常に保つ効果があるため、屋外での活動が少ないと近視のリスクが増加します。室内では光に当たっても効果があまりありませんが、外の木陰では効果があります。一日2時間外で過ごすことが有効です。

近視の治療法

近視の治療法には以下のような選択肢があります

1. 眼鏡
適切な度数のレンズを使用することで、遠くの物をはっきりと見えるようにします。

2. コンタクトレンズ
ソフトレンズやハードレンズなどがあります。眼鏡よりも広い視野を提供できるため、スポーツや活動的な生活を送る人に適しています。

3. オルソケラトロジー*
特殊なハードコンタクトレンズを夜間に装着し、睡眠中に角膜の形状を矯正する方法です。日中はレンズを装着せずに生活できます。

4. レーシック手術*
レーザーを用いて角膜の形状を変える手術です。視力の改善をもたらしますが、手術にはリスクが伴います。

5. ICL(有水晶体眼内レンズ)*
眼内に特殊なレンズを挿入する方法です。レーシックが適用できない場合や高度近視の人に適しています。

6. 生活習慣の改善
屋外での活動時間を増やす、近距離作業の時間を制限する、適切な休憩をとるなどの生活習慣の改善も、近視の進行を抑制する効果があります。

*3.4.5の治療法につきましては当院では行っておりません。