緑内障について
気づかないうちに進行するため
定期的に検査を受けることが
大切です
眼球内の圧力（眼圧）により視神経がダメージを受け、視野（見える範囲）が狭くなったり、欠けたりする病気です。40歳以上の日本人のおよそ20人に1人が発症すると言われています。初期段階ではほぼ自覚症状がなく、気づかないうちに進行するだけでなく、狭くなった視野、欠けた視野は取り戻せません。日本人の中途失明原因の一位の疾患であり、人生100年時代と言われる高齢化社会にあってますますその管理が重要になっています。
こんな場合はご相談ください
- 光がまぶしい
- 身内に緑内障の人がいる
- 視界がぼやける
- 近視が強い
- 視界がかすむ
- 健康診断で眼圧が高いと言われた
- 暗い時と明るい時で見え方が違う
- 緑内障のテレビ番組を見て心配になった
など
当院の緑内障治療の特徴
レーザー治療や手術まで、
幅広く緑内障治療に対応
緑内障の進行を抑制するためには眼圧を下げることが唯一エビデンスのある治療になりますが、その方法としては、点眼・レーザー治療・手術などがあります。従来の治療では点眼を第一選択とし、手術は最終手段との位置付けでもあったため、点眼の副作用があっても我慢して継続するようなケースも見られました。現在は低侵襲の治療が点眼以外にもあり、その有効性も示されています。当院では必要性や患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせて、早期からのレーザー治療や低侵襲手術を提案いたします。
患者様の負担が少なく、
精度の高い視野検査機器を導入
緑内障の進行を把握するには眼圧の評価はもちろん大事ですが、何より視野異常の状況や進行具合を把握するために、定期的な視野検査が重要になります。従来の視野検査は時間もかかり、疲れるといったお声をたくさん頂いておりましたが、当院では短時間で視野検査が行えるimo vifaを2023年から導入しております。
当院長が
親身になり長期的な通院による
緑内障治療をサポート
緑内障治療は生涯にわたる長期的なものになりますが、自覚症状の改善が得られない、初期の場合は自覚症状が無い、といった疾患の性質上、治療の意義をなかなか実感できない方もいらっしゃるかと思います。当院では院長が一人ひとりの病状について丁寧にお話しし、患者様が納得できる治療を一緒にサポートいたします。
検査について
眼圧検査
手軽に測定できる検査です。眼圧は10〜21mmHgが正常範囲とされていまが、日によって変動し、昼と夜でも異なる場合があるため、日や時間を変えて測定する場合があります。眼圧が正常範囲でも視神経のダメージは進行する「正常眼圧緑内障」もあり、眼圧が正常範囲だから緑内障ではないとは断言できません。
眼底検査
目の中を観察し、視神経や網膜の状態を調べる検査です。緑内障では視神経の束の中心のへこみ（視神経乳頭陥凹）が大きくなります。また、視神経乳頭に出血を認める場合も緑内障が疑われます。近年はOCT（光干渉断層計）という検査機器によって、網膜の断層画像を撮影することで緑内障の早期診断が可能になっています。
視野検査
眼を動かさずに見えている範囲（視野）での光の見え方を確認して視野の欠け具合を見る検査です。視野異常の程度から緑内障の病期（進行具合）が判定され、治療方針を立てる上で重要な判断材料となります。緑内障の進行速度を確認するために定期的に視野検査を受けることが大切です。
治療方法
薬物療法
治療の基本は、病気の進行を抑える目薬を使った点眼治療です。緑内障のタイプや重症度、眼圧などに合わせて目薬を処方します。場合によっては、複数の目薬を組み合わせるケースもあります。毎日忘れずに点眼を続けることが大切です。
緑内障レーザー（SLT：選択的レーザー線維柱帯形成術）
眼内の水（房水）の出口である線維柱帯にレーザーを照射することで房水の流出を改善し、眼圧を下げる治療です。色素細胞のみを選択的に凝固し、組織破壊を伴わない点が特徴です。合併症のリスクが低く、副作用がほとんどありません。繰り返し治療可能で、点眼薬にアレルギーがある方や点眼の副作用が心配な方に適しています。治療時間は5分程度で、痛みはありません。
手術
緑内障の手術治療は大きく2つに分けられます。1つは房水の出口の流れを良くする手術、もう1つは人工的に房水の流れ出るトンネルを作って、眼外へ排出する手術です。一般的に前者は眼圧下降効果は低いが侵襲度も低く、後者はその逆になります。当院では前者の手術に分類される流出路再建術（眼内法）を行っております。これは眼内から線維柱帯を切開し、房水の流れを改善することで眼圧下降が見込める手術です。白内障手術と同時に行えるので、緑内障治療を続けられている方が白内障手術を希望される場合が良い適応になります。手術時間は白内障との同時手術で15分程度で、日帰りで行えます。必要な手術の種類によっては提携医療機関をご紹介する場合がございます。
ご希望によっては
サプリメントを処方することも可能です。
サプリメントをご希望の方は
ご相談ください。